1997 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼運動における咬頭嵌合位付近の運動方向と筋活動との相関性に関する研究
Project/Area Number |
09771730
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
吉野 正浩 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20277916)
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Keywords | 咀嚼運動 / 筋活動 / 咬頭嵌合位 / 特異点 / ノイズ除去 / 咬筋 / 側頭筋 / 顎二腹筋 |
Research Abstract |
本研究は、咀嚼運動のなかでも、歯牙の影響をもっとも受けやすい咬頭嵌合位付近の筋活動の様相を計測することにより、運動経路方向と筋活動の相関性を調べることにある。 今年度は、以下の2点について重点をおいた。 1、咀嚼運動と筋活動の同時記録システムの開発 SGG/ASと筋電計との同時記録は、SGG/ASの出力信号からのノイズにより、現状では記録不可能であった。一般的には、ノイズ除去を行うにはフィルターを掛ける方法がとられているが、その方法では、筋電図のデータに影響を及ぼすことが考えられる。そこで今回は、SGG/ASのノイズが、10msec毎の2msec定常波形であることから、ICからの出力信号を一時的にカットし、極力、筋電図のデータに影響を及ぼさない方法を採用した。これにより、咀嚼運動と筋活動を同時に計測することが可能となった。 2、計測ソフトの開発 咬頭嵌合位付近の咀嚼経路は、方向および速度が変わる特異点が存在し、それをもとに開口滑走経路、開口経路、閉口経路、閉口滑走経路の4つの経路に区分することが出来る。今回は、この特異点(三次元座標値)をプログラミング上で自動認識することにより上記の4つの経路を抽出し、その時の時系列に対応した筋活動データ(咬筋、側頭筋、顎二腹筋)を採取するソフトを開発した。
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