1997 Fiscal Year Annual Research Report
両側下顎枝前縁部より採取した新鮮自家骨を利用した顎堤形成術について
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09771739
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
斎藤 滋夫 北海道大学, 歯学部, 助手 (00271685)
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Keywords | 顎堤形成術 / 新鮮自家骨移植 / インプラント |
Research Abstract |
顎変形症で外科的矯正治療後の21|12欠損症例に対して,両側下顎骨体部より採取した新鮮自家骨を用いて顎堤形成術を行った.顎堤の幅径を増大させるためにonlay gfraftを行ったが,十分な幅径は得られなかった.口唇閉鎖不全の改善を目的にオトガイ形成術を行い,その際切除したオトガイ部の骨を利用して,再度顎堤形成術を行った.今回は,split crest techniqueを用い唇舌的に歯槽骨を分割することにより移植スペースを確保し,その間に切除した骨を挟み込み幅径の増大を図った.その際,前回onlay graftを行った部位を確認したところ移植した骨は成着していたが,全体に圧迫吸収を認め,口唇圧による影響と思われ,移植にあたっては周囲軟組織のバランスも考慮する必要があると思われた. 術後の経過は良好であり,移植部が安定した後インプラント埋入手術を予定している.その後X-P,CT,模型分析により移植部の経時的変化を観察する.今後さらにインプラントや自家歯牙移植症例を重ね,手術法の確立,donor siteの選択について検討を行う予定である.また無歯顎症例にも応用したいと考えている.
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