1997 Fiscal Year Annual Research Report
児童虐待における親と看護婦間の援助関係成立を困難にする要因についての研究
Project/Area Number |
09772104
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
澤田 いずみ 札幌医科大学, 保健医療学部, 助手 (50285011)
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Keywords | 児童虐待 / 看護婦-患者間人間関係 / 家族看護 |
Research Abstract |
1.研究目的 本研究は、医療機関における児童虐待への早期クライシス介入の機能を高めるため、看護婦が虐待された子供を通じて虐待者である親と出会うとき、看護婦-親間の援助関係を困難にする要因を明らかにすることを目的とする。 2.研究実施の状況 (1)調査表の作成 看護婦と虐待者(親)との援助関係成立に関しての2部構成のアンケート用紙を作成した。 アンケート<PartI>は、虐待された子どもが入院してくる可能性のある病棟に勤務している看護婦を対象とした郵送調査によるアンケートである。(1)看護婦の児童虐待への関心、(2)看護婦が児童虐待の発生要因、介入方法をどのように認識しているか、(3)看護婦が虐待する親をどのように認識しているか、(4)どのくらいの看護婦が児童虐待を経験しているかを把握することを目的とし、記入式の質問紙を作成した。 アンケート<PartII>は、アンケート<PartI>の(4)の結果をもとに実際に児童虐待に関わったことがある看護婦を対象とした聞き取り調査によるアンケートである。(1)症例の概要、(2)虐待者(親)との関わりの持ち方の実際を把握するため、半構成的質問紙を作成した。 (2)調査表の配布 札幌市内の350床以上を有する総合病院の小児科、整形外科、脳外科、皮膚科、形成外科、救急部門に勤務する看護婦を対象にアンケート調査を依頼した。この結果、6つの病院から協力を得られ、看護婦501名にアンケート<PartI>を配布した。回収数は438部(回収率87.4%)であった。
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