1998 Fiscal Year Annual Research Report
学校現場における小児生活習慣病の予防に関する横断的追跡研究
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09780068
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
足立 稔 岡山大学, 教育学部, 助教授 (70271054)
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Keywords | 小児生活習慣病 / 食事調査 / 体力測定 / 日常生活習慣 |
Research Abstract |
本研究は、小学校高学年児童(男児17名、女児16名)を対象に平成9年10月から平成10年10月まで継続的な追跡調査を行い、身体活動、食事を中心とした生活習慣と生活習慣病の危険因子である肥満度(形態・身体組成)との関連性を検討し、以下の結果を得た。1、体脂肪率は、測定方法の異なる複数の指標で夏期に比べ冬季で高くなる傾向が伺われたことから肥満の指標となる形態・身体組成の測定値には季節の要因が関係していると考えられた。 2.対象児童は発育発達途上にあるにもかかわらず、夏休みをはさみ体力指数は低下していた。また、通学期と比べ夏休みの身体活動量は減少しており、このことが、体力の低下を引き起こしている要因である可能性が示唆された。3.歩数計による身体活動量の年間の平均値を基準にして、平均値よりも歩数が多い群(EL群)と平均値よりも歩数が少ない群(BS群)で分類し比較したところ、肥満度の指標はすべての時期を通してB群に比べEL群で低い値を示した。また、体力指数は平成9年10月ではEL群がES群より低かったが、平成10年10月ではEL群がES群より高い値を示すという逆転現象が観察された。このことから身体活動量が多いものほど全身持久力が高くなることが長期間の観察から示唆された。また、総カロリー摂取量と脂肪エネルギー比がES群に比べEL群で高い値を示したことから、身体活動の要因に加え、食事の要因も肥満度(形態・身体組成)に関係していると考えられた。
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