1997 Fiscal Year Annual Research Report
小規模不定型応用に適した再構成可能論理システムの研究
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09780260
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
市川 周一 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 講師 (70262855)
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Keywords | FPGA / 動的再構成 / 再構成可能計算機 |
Research Abstract |
本年度は研究設備の調達および基本的評価を行った.再構成可能論理としてFPGAを搭載するPCIバス規格ボードを使用するため,以下の2機種を入手し性能測定を行って比較検討した.第一はLucent社ORCA2CシリーズFPGAを搭載するOPERLボード(自作品)である.第二はXilinx社のXC6200シリーズFPGAを搭載するH.O.T.Worksボード(VCC社)である.OPERLは最大搭載可能ゲート数が80000ゲートと大きく,定評あるSynopsys社の論理合成ツールFPGA Compilerとハードウェア記述言語VHDLを利用したFPGA開発が可能である.PCIバス経由のデータ転送速度も,実測で40〜80MB/sを発揮する.ただしORCA2Cでは部分的再構成が難しいため,事実上全体を再構成することしかできず再構成時間が長くなる.再構成時間は実測で2〜10ms程度であった.一方VCC社のH.O.T.WorksではFPGA容量がやや小さく,開発環境も標準的なものは使用できない.ハードウェア記述言語は使用可能だがLola(ETHZが開発した非標準言語)である.PCIバス経由のデータ転送速度は実測2〜8MB/sと非常に低い値を示した.これはPCIインタフェースの設計が悪いためである.ただしXC6200は部分的再構成が可能で内部レジスタにも直接アクセス可能なアーキテクチャで応用範囲が広い.OPERLもH.O.T.Worksも一長一短であるため,来年度も引き続き双方を使って評価を進める.適用対象となる応用プログラムは多々考えられるが,現在のところ組合せ最適化問題について検討中である.(研究発表欄参照).この問題は非常に適用範囲が広く並列処理などにも応用できるため非常に有望である.また非常に計算量が多い応用であるためハードウェアによる高速化が望まれる分野でもある.
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Research Products
(2 results)