1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09780298
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
周 能法 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (00235699)
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Keywords | 制約プロクラミング / Prolog / コンパイラ / CLP(FD) / 制約伝播 |
Research Abstract |
有限領域上の制約論理型言語であるCLP(FD)は、設計からスケジュリングまでといろいろな応用分野を持っている。CLP(FD)は、制約伝播を主要な操作として用いている。従来の処理系は、ほとんどインタプリタで、制約に対して汎用の伝播手続きを用いている。もし、それぞれの制約に対して、その制約に特殊化された伝播手続きを用いれば、制約システムの効果を大いに向上させることができる。この考え方に基づいて、フランスのINRIAの研究者達がインデクシカルと呼ばれる中間言語を開発し、それを用いたCLP(FD)のコンパイラを構築した。しかし、インデクシカルは記述能力が弱く、数値制約とBoolean制約のコンパイルにしか使えない。また、遅延機構がインデクシカル内に組み込まれているため、柔軟性に欠けている。 本研究では,Delay-Prologという新しい中間言語を提案する。Delay-Prologは、あらゆる形の伝播を記述でき、インデクシカルよりかなり記述能力の高い言語である。我々は,Delay-Prologを中間言語として用いることによって、制約をコンパイルするための新しい路を開いた。我々は、制約のコンパイルアルゴリズムとして四つ(インデクシカルへのコンパイルアルゴリズムはこの中の一つ)を考案し、実装した。実験結果は、非常に興味深い。四つのアルゴリズムの中で、従来から用いられているインデクシカルへのコンパイルアルゴリズムの性能が最悪であることを分かった。また、最良のアルゴリズムを採用したコンパイラが、エミュレータによって実行されているにもかかわらず、現在最も高速のCLP(FD)コンパイラに比敵する性能を出している。
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Research Products
(1 results)