1997 Fiscal Year Annual Research Report
脳波の周波数ゆらぎの計測・解析による衣服の快適性・感性の評価
Project/Area Number |
09838006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
清水 裕子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (30143184)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 伸男 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (60118370)
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Keywords | α波 / パワースペクトル / 圧迫感 / 快適性 / ガードル |
Research Abstract |
快適性・感性評価のために、衣服着用等により生理的に不快な状態と快適な状態を作り、各々脳波の測定した。すなわち、(1)温熱環境とくに寒冷環境への適応状態の異なる衣服、および(2)人体を圧迫する衣服について、脳波の計測データを収集した。また、(3)調理方法の異なるダイコンを食べることによる脳波の変化を測定した。 今年度は、これらの測定条件を検討するとともに、解析方法を検討した。 測定条件の検討は以下の内容について行った。 (1)寒冷環境への適応状態の異なる衣服に関しては、冷房の寒さへの適応と衣服の関係について検討するために、夏季に15℃の人工気候室において、長袖の上着着用時とそれを脱衣し、半そでのTシャツ着用時での快適感・覚醒感・温冷感の調査と脳波および皮膚温の測定を行った。 (2)人体を圧迫する衣服に関しては、素材の異なる2種類(ハードタイプ、ソフトタイプ)のガードルを用い、サイズが合ったものと、ワンサイズ小さいものの合計4種類のガードル着用による快適感・覚醒感・圧迫感の調査と脳波の測定を行った。 (3)調理方法の異なるダイコンについては、試料として生(ダイコンおろし)と煮ものを用い、摂取前、摂取後80分まで、脳波と皮膚温の変化を測定した。 解析方法については、今年度はα波のパワーの全周波数領域の脳波のパワーに対する比を検討した。結果の検討から、冷房に弱い被験者群、日常的にガードルを着用していない被験者群に、冷房化やガードル着用下でα波のパワーの減少がおおよそ観察された。しかしながら、被験者数が少ないため、有意な明らかな直線関係が得られたとはいい難い状態である。今後、被験者を増やし、さらに検討すると共に、アルファ波領域内での1/fゆらぎを検討する予定である。
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