1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09875096
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Research Institution | Nagaoka National College of Technology |
Principal Investigator |
有本 匡男 長岡工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20042757)
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Keywords | 人体 / 赤外線 / 意思伝達 / 情報 |
Research Abstract |
まず、感度、感度波長範囲、窓材、レンズ形状の異なる12種類の焦電型赤外線素子を吟味した。温度補償型素子5μmロングパスフィルタを採用し、人体赤外線検出器を構成した。素子からの出力はデジタルレコーダを通して、放射温度計の出力は変換器を通して、コンピュータで処理をすることができるようにした。音声も同時に処理できるようにした。 異なる窓材を組み合わせることで測定波長の帯域を変化させ、人体からの放射赤外線の変化を測定した。個体の基本特性、時系列変動、3名の被検者間の差異等を明らかにするために実験を繰り返し,放射赤外線による意思伝達機器の実現のための基礎データを蓄積した。 常温付近の物体を観測する場合、黒体放射の感度特性が重要な意味を持つが、一方で大気の透過特性散乱の程度、太陽光放射といった環境の影響を強く受けるので、その点について検討した。赤外線が衣服の色で影響を受けるかどうかを確認する実験を行った。その結果、衣服の色による明らかな違いは無かったが、周囲の光源による衣服からの反射光が素子に強く入射する場合には影響があるようである。この影響は除去する必要がある。 いくつかの単語について、音声と赤外線の変化を対応させて実験を繰り返したが、今のところ検出値のばらつきが多く、明確な対応は得られていない。人体赤外線(意思)で手指ロボットを動かすシステムを構成したが、研究は始まったばかりで顕著な成果はない。
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Research Products
(1 results)