1998 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09875146
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
黒川 直樹 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (40106612)
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Keywords | アメリカ / 日本建築 / 万国博覧会 |
Research Abstract |
交付申請の年度計画に準じて、本年度(10年度)はまず、昨・今本年度助成金にて収集できた公刊図書と原資料の複製(マイクロフィルム)を解読して、日本出展館を巡る評注と建築作品を分祈する研究第一段階はほぼ完遂できた。研究成果の一部を、日本建築学会大会(9月、九州)にて発表した。 日本建築への理解が深化していく敬意を検証する第二段階に入り、入手済みまた国内諸機関所蔵の文献だけでは基礎事実が十分に解明できないため、博覧会研究で実績のあるアメリカ側先学者四氏から欠落情報の補完説明を求めるとともに、当該研究計画の方向性についてのレビューを受ける目的で、外国出張を行った。 シカゴ大学社会科学系歴史学科ニール・ハリス教授から、地元開催のシカゴ万国博覧会(1893年と1933年)における日本館の評価を含め、メリーランド大学芸術人文学部歴史学科ジェームズ・ギルバート教授から、アメリカ芸術文化史における日本文化の位置づけなど、またカリフォルニア大学大学院建築都市計画学科トーマス・ハインズ教授より、公式記録の復刻を通じた1893年シカゴ博研究の進捗状況、および3次にわたり開催された地元博まで、世紀末〜今世紀前半の博覧会研究の方向性について教示いただいた。さらにモンタナ州立大学歴史哲学学科ロバート・ライデル教授からは、アメリカにおける博覧会全体の研究動向について示唆を得た。以上の教唆を踏まえて、次年度に向けた研究成果の集約を進めている。 なお、本年度助成交付金で入手した資料は、以下である。 洋古書...................4点(30冊) マイクロフィルム..........20リール
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Research Products
(1 results)