1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09878031
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Research Institution | Tokyo Gakugei University |
Principal Investigator |
森 厚 東京学芸大学, 教育学部, 助手 (20272627)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 健人 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (10282790)
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Keywords | 青 / 空 / デジタルカメラ / 教材開発 / 環境評価 / エアロゾル / 散乱 |
Research Abstract |
本年度の研究によって次のような成果が得られた。 1.観測方法の確立と定量化 デジタルカメラを用いた観測方法について検討した結果、適当な操作を行ない露出条件を一定にするなどの工夫で有意な観測結果を得ることができた。また、独自の青色の指標を開発したところ、直観的な青色と良い対応が見られ、これを活用できることがわかった。 2.各種予備実験 2-1.全天の中での明るさと青さの分布を測定した。 この結果は、散乱の理論によって予想される分布と大筋では一致することがわかった。 2-2.青さと明るさの日変化を観測した。 午前と午後では、午後の方が青さが増すようである。その一般性については更に吟味が必要であるが、気象学的には日中に混合層が発達することと関連している可能性がある。 2-3.季節による変化 季節による違いをある程度検出できた。それらと気象要素との相関をとることにより、空が青くなるための条件を幾つか抽出することができた。特に上空に寒気が侵入している時に青くなる傾向が強いことがわかった。 2-4.場所による変化 都心と郊外での青さの違いが示唆された。観測量が不足しているので吟味が更に必要であるが、大気汚染によるエアロゾルの量が影響を与えている可能性がある。 3.システムの構成(未完成) 本研究では、デジタルカメラで撮影した映像から、青さを判定することを自動化するシステムを構成する予定である。現在までのところ、システムの設計はほぼ完了し、現在テスト段階である。
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