1998 Fiscal Year Annual Research Report
生体内増幅アンチセンスRNAを用いる脳機能解析法の開発
Project/Area Number |
09878176
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
安原 治 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 助手 (80239772)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 宏 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 教授 (40079736)
遠山 育夫 滋賀医科大学, 分子神経生物学研究センター, 助教授 (20207533)
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Keywords | アンチセンスRNA / RNAポリメラーゼ / 脳機能解析法 / バゾプレッシン / T7プロモーター / cRNA増幅法 / ホスホロチオエート・オリゴ / ポリチミジン・オリゴヌクレオチド |
Research Abstract |
本研究の目的は生体の脳内局所においてアンチセンスRNAを増幅させることにより、その脳局所機能を一時的に停止させ、当該脳領域の機能解析を実現することにある。 昨年度までに、溶液中でのRNAポリメラーゼ増幅反応を行い、cRNAの増幅を確認した。また、バゾプレッシン特異的配列に対するアンチセンス・オリゴヌクレオチドを脳内投与し、バゾプレッシン機能を抑制しうる有望な配列を見いだした。 平成10年度は、昨年度までのデータに基づき、下記の実験を行った。 1) 固定切片上でのRNAポリメラーゼ増幅反応法について、2本鎖cDNA作製のための反応条件を決定した。 2) 昨年度に見出したバゾプレッシン特異的アンチセンス・オリゴヌクレオチドと逆転写酵素および標識基質を脳内投与し、一本鎖cDNAの生成条件を検討した。現在も検討続行中である。
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