2010 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル化のもとでの日本の教育改革:言説空間と改革の受容過程
Project/Area Number |
09F09020
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
恒吉 僚子 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RAPPLEYE Jeremy 東京大学, 大学院・教育学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | グローバル化 / 教育政策 / 教育改革 |
Research Abstract |
学術振興会の援助を受けて行った本年度の学術研究では、グローバル化と日本の教育改革についての研究の発展に貢献することができた。まず過去21年の日本における3つの大きな教育改革(臨教審、国民会議、教育再生会議).についての政策資料を1ヶ月かけて収集した。これらの資料を通じて、教育改革がどのような言説空間において生まれたかを明らかにすることが出来た。この研究をもとに、2009年11月に苅谷剛彦教授との共同研究を実施し、言説空間上でグローバル化によってもたらされたと定義されるもののうち「事実」と「想像」は何かを明らかにした。 2011年1月には、日本を「例」としてグローバル化の理論を説明する招待講演を行い、海外における教育改革を日本が「借りる」という現象についての歴史的分析を提供した。同様のテーマで2010年6月に行った国際比較教育学会(World Conference for Comparative Education)でも発表した。同様の学会のパネル準備および、オックスフォード出版(Oxford Studies in Comparative Education)で出された著書の準備に取り組んでいた。2011年3月に出版した'REIMAGINING JAPANESE EDUCATION : Borders, Transfer, Circulations, and the Comparative'は2011年3月に出版した(http://www.symposium-books.co.uk/books/bookdetails.asp?bid=76)。 他にも、EUでの教育政策を「借りて」実際に慶応大学が行った試みを分析するプロジェクトに、慶応大学及びテンプル大学の研究者とともに関わった。
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Research Products
(5 results)