2009 Fiscal Year Annual Research Report
乳がん幹細胞バイオマーカーの探索と腫瘍特異的標的DDS
Project/Area Number |
09F09062
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
妹尾 昌治 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CHEN Ling 岡山大学, 外国人特別研究員
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Keywords | がん幹細胞 / 乳腺幹細胞 / iPS細胞 / 奇形種 / 悪性腫瘍 / DNAマイクロアレイ / 球面自己組織化マップ / 基底上皮様がん |
Research Abstract |
本研究は「乳がんの悪性度」と「がん幹細胞」の関連性を明らかにして、この情報を基に効果的な治療法の手がかりを得ることが目的である。当初マウス胚から乳腺幹細胞(mammary placode cell, MPC)を摘出して解析を行う予定であったが、採取量が極微量のため実験の進行に必要なRNA量の確保など大きな支障が予想されたため、マウスiPS細胞により実験を開始した。通常の培養方法で培養されたiPS細胞は情報通り良性の奇形腫を形成することを認めたが、その反面フィーダー細胞の代わりに癌細胞を用いるとフォーカス形成を示すとともに悪性腫瘍の形成を促した。この腫瘍から初代培養を始めて継代培養し株化を試みている。この、細胞は幹細胞の特徴を示唆するため、このような現象を引き起こす原因について詳細を検討中である。がん幹細胞としての条件をもつかどうかや、がん幹細胞以外の細胞との混在が認められるかどうかが今後の焦点となると考えられる。一方、ヒト乳がんのDNAマイクロアレイ解析を行って得られた遺伝子発現プロフィールに対して球面自己組織化マップを駆使して種々の解析のための条件検討を行っている。現状ではトリプルネガティブ、基底上皮様がんのような悪性度の高いものの特徴付けに重要と考えられる遺伝子群の選定に焦点を当てて遺伝子発現プロフィールを解析した結果、50以下の遺伝子を絞り込むことができた。さらに、これらの遺伝子を絞り込んでRT-qPCRや免疫染色などの詳細を検討して、がん幹細胞の特徴を調べていく予定である。
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Research Products
(18 results)
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[Journal Article] E-selectin targeting to visualize tumorsin vivo2010
Author(s)
Hirai M, Hiramatsu Y, Iwashita S, Otani T, Chen L, Li YG, Okada M, Oie K, Igarashi K, Wakita H, Seno M.
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Journal Title
Contrast Media Mol Imaging (WEB公開中)
Peer Reviewed
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[Journal Article] Novel and simple loading procedure of cisplatin into liposomes and targeting tumor endothelial cells2010
Author(s)
Hirai M, Minematsu H, Hiramatsu Y, Kitagawa H, Otani T, Iwashita S, Kudoh T, Chen L, Li Y, Okada M, Salomon DS, Igarashi K, Chikuma M, Seno M.
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Journal Title
Peer Reviewed
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