2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09071
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
武田 光夫 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SINGH Rakesh Kumar 電気通信大学, 大学院・情報理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 特異光学 / 偏光 / コヒーレンス / 干渉計 / ストークスパラメータ |
Research Abstract |
本研究は位相,偏光,コヒーレンスなど光波のもつ多次元自由度を精密に計測・制御する技術を開発するとともに,位相特異点や偏光特異点やコヒーレンス特異点などの空間的な特異構造をもつ波動場を生成し,その物理的性質を解明することを目的とする.この目的のために本年度は以下の事項を実施した. 1.光子相関ホログラフィーの提案と実証実験 静止すりガラスにホログラムを投影し,散乱されたスペックルの強度相関関数から3次元物体の像再生をする光子相関ホログラフィーの原理を提案し,実験によりその有効性を実証した. 2.一般化ストークスパラメータへのVortexの生成と検出 コヒーレンスホログラフィーと偏光制御の原理を組み合わせることにより,ランダム偏光場の一般化ストークスパラメータの空間分布にVortexを生成し,それを干渉計を用いて検出することに成功した. 3.偏光状態の空間分布を計測するための安定化した干渉計の開発 共通光路Sagnac干渉計で直交偏光状態の参照光波を発生させることにより,参照光の直交成分間の位相差の安定化を実現した干渉計を開発し,実験によりその有効性を確認した. 4.位相シフトコヒーレンスホログラムを自然光照明する空間コヒーレンス制御法 空間的にインコヒーレントな自然光として高輝度プロジェクタを光源に用い,位相シフトコヒーレンスホログラムを照明することにより,3次元空間のコヒーレンス関数を制御する方法を提案し実験によりその有効性を実証した.
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Research Products
(12 results)