2010 Fiscal Year Annual Research Report
ナノサイエンスに適する統合型マルチスケールシミュレーションシステムの開発
Project/Area Number |
09F09072
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
萩原 一郎 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 華偉 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | マルチスケール / ナノスケール / シミュレーション |
Research Abstract |
ナノメートルのサイズになると、大きなサイズのバルク系とは著しく異なる新奇な物性・機能を発現する可能性があり、ナノサイエンス・ナノテクノロジーは極めて高い関心を集めている。しかし、ナノスケールに適する実験設備の莫大な費用や低レベルの測定技術なので、直に実験で確かめることが不可能だというのは過言ではないが、起こることを的確に予測することが、ナノテクノロジーの進展を図る上で、ますます重要になってきた。ナノスケールで物質の合成、操作及び応用においては、ナノスケールのみならず、マクロの影響を考慮すべきであり、ナノスケールからマクロまでのプロセスをどのように一貫してシミュレーションするかナノテクノロジーにおいては、大変重要な課題である。ナノスケール、中間領域のメソスケール、さらにマクロスケールの各階層には階層ごとの支配則、時間幅、空間スケールが存在する。それらを繋ぎ合わせて一貫して表現するモデルが開発した。また、開発したマルチスケールシミュレーションシステムを利用し、ナノスケール現象解明および実験装置の開発を行なった。
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Research Products
(6 results)