2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09104
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西尾 剛 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ASHUTOSH 東北大学, 大学院・農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 細胞質雄性不稔性 / 稔性回復遺伝子 / マップベースクローニング / SNPマーカー / 連鎖地図 |
Research Abstract |
Diplotaxis muralisの細胞質(mur型細胞質)を持つBrassica oleraceaの細胞質雄性不稔性の稔性回復遺伝子を同定するため、mur型細胞質雄性不稔性のブロッコリーと稔性回復遺伝子を持つカイラン(Brassica oleracea var.alboglabra)のF2集団を作成し、細胞質雄性不稔性の分離を調査し、両親間で多型を示すDNAマーカーを作成した。F_2の205個体中、完全な雄性不稔個体は14、部分的雄性不稔個体は21で、可稔個体は170であり、完全な雄性不稔個体は約1/16で分離していることから、稔性回復には2つの同義遺伝子があることが示唆された。カイランは白花でありブロッコリーは黄花であるが、F_2では白花153個体で黄花が52個体に分離し、白花が優性であった。この花色遺伝子と稔性回復遺伝子は独立であることが分かった。 稔性回復遺伝子をマッピングするため、両親間で多型があるDNAマーカーを作成した。初めは、ブロッコリーの倍加半数体系統とカイランの間で多型があるSNPマーカーをスクリーニングし、120のドットブロットSNPマーカーを作成した。これを用いてF_2世代の遺伝子型を分析したところ、半数程度が多型を示さなかったことから、再度mur型細胞質雄性不稔性のブロッコリー系統と稔性回復遺伝子を持つカイラン系統の間で多型を示すものを選抜し直した。EST情報で設計したプライマーで増幅したDNAの塩基配列を決定することによって、SNPマーカーを増やしている。 白花が優性であることの原因を解明するため、cDNAサブトラクション用に花弁からRNAを抽出した。
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