2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09104
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
西尾 剛 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ASHTOSH 東北大学, 大学院・農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 細胞質雄性不稔性 / 稔性回復遺伝子 / マップベースクローニング / SNPマーカー / 連鎖地図 |
Research Abstract |
Diplotaxis muralisの細胞質(mur型細胞質)を持つBrassica oleraceaの細胞質雄性不稔性の稔性回復遺伝子を同定するため、mur型細胞質雄性不稔性のブロッコリーと稔性回復遺伝子を持つカイラン(Brassica oleracea var.alboglabra)F_2集団を用い、細胞質雄性不稔性の分離を調査するとともに、両親間で多型を示すDNAマーカーを作成してF_2集団の遺伝子型を分析することにより、稔性回復遺伝子をマッピングした。 ブロッコリーとカイランの間で多型を示すことが確認されていた206のDNAマーカーでF_2の両親のDNAを分析したところ、52マーカーのみで多型が検出された。そのため、新たにF_2の両親間のSNPマーカーを作出するため、ダイコンcDNAの塩基配列から設計した1448プライマー対を用いて増幅した720のPCR産物の塩基配列を決定し、236のPCR産物でSNPを検出した。これらSNPでdot-blot-SNPマーカーを作成し、新たに作出した12のSCARマーカーも加えて、F_2205個体の遺伝子型を分析した。連鎖解析を行い、162マーカー(160のSNP、2つのSCARマーカー)で10の連鎖群からなる連鎖地図を作成した。 F_2205個体の雄性不稔性を調査し、稔性回復遺伝子が第1連鎖群に座乗することがわかった。カイランの白花とブロッコリーの黄花は1遺伝子によって決定されるが、白花は黄花に対し優性であり、この遺伝子は稔性回復遺伝子に連鎖し、約30cM離れていた。
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