2009 Fiscal Year Annual Research Report
p62結合蛋白KFB14の破骨細胞分化における役割の研究
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09F09144
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高柳 広 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
FENG Haotian 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 破骨細胞 / カルシウムシグナル / NFATc1 / 転写因子 / FK506 / RANKLシグナル |
Research Abstract |
(1)FKBP14は破骨細胞分化過程においてRANKL刺激に伴って発現が誘導されることを見出した。 (2)FKBP14に対するshRNAを作成した。破骨細胞分化に対するFKBP14の役割を検討するために、作成したshRNAをマウス骨髄細胞にレトロウィルス導入法を用いて導入し、RANKLとM-CSF存在下で培養して、破骨細胞分化を検討した。その結果、破骨細胞分化に顕著な効果は見られず、FKBP14以外のFK結合タンパクが機能する可能性、あるいは、FK結合タンパクの関与しないカルシウムシグナルが破骨細胞分化に重要である可能性が示唆された。 (3)上記の結果から、FKBP-カルシニューリン以外のカルシウムシグナル制御因子を同定することを目指して、まず、破骨細胞分化過程中にNFATc1のリン酸化状態に作用するキナーゼの検索を行った。その結果、MAPKKKファミリーに属するTAK1の過剰発現がNFATc1のリン酸化状態に大きく寄与するという結果を得た。今後、TAK1シグナルのカルシウム-NFATc1シグナルへの制御メカニズムを明らかにしていく。
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