2009 Fiscal Year Annual Research Report
象牙質表面に形成した生体ガラス被膜による象牙質知覚過敏症抑制法の開発
Project/Area Number |
09F09146
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田上 順次 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・医歯学総合研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AHMED BAKRY 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 象牙質知覚過敏症 / CO_2レーザー / 45S5バイオグラス / FE-SEM(走査型電子顕微鏡) / XRD(X線回析装置) / 歯磨き耐摩耗性 / 細胞毒性 / TEM(透過型電子顕微鏡) |
Research Abstract |
45S5BioglassはNa_2O、CaO、P_2O_5、SiO_2を含む、平均5μmの生体材料である。この45S5をリン酸溶液と混和することにより、象牙質表面上にリン酸塩を形成させることができる。この化合物はリン酸カルシウム層と呼ばれ、このリン酸カルシウム層の象牙質知覚過敏症に対する効果を評価する為、以下の実験を行った。1.「象牙質知覚過敏症治療における45S5リン酸カルシウム層の口腔内唾液にたいする耐久性」。2.「45S5リン酸カルシウム層の耐摩耗試験」。3.「45S5リン酸カルシウム層のPHの違いによる耐溶解性」。4.「CO_2レーザー照射後の45S5リン酸カルシウム層の物性の変化」5.「CO_2レーザー照射後の45S5リン酸カルシウム層と象牙質界面のTEM観察」6.「45S5バイオグラスの細胞毒性」である。これらの実験で得られた結果は第14回国際エジプト歯科学会(Egyptian Dental Association 14^<th> International Dental Congress : The title; Dentin Hypersensitivity)にて発表を行った。またその後得られた結果は、国際歯科学会(IADR : International Association of Dental Research in Barcelona)にて発表予定である。さらにJournal of adhesive dentistryに論文が掲載予定である。これらの結果から象牙質知覚過敏症の治療に45S5リン酸カルシウムが有効であると思われるが、今後さらなる検証が必要である。
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Research Products
(2 results)