2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09212
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
梅本 勝博 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGUYEN Nhu T.Bich 北陸先端科学技術大学院大学, 知識科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 異文化知識経営 / メタファー / リーダーシップ |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本とベトナムの国際合弁企業セメント会社の事例研究によって、研究分担者が博士論文-日本とベトナム、フランスとベトナムの海運業界における国際合弁企業の事例研究-により創った異文化知識経営の理論的モデルの妥当性を新たな事例で検証し改善することである。セメント産業の事例における異文化適応プロセスの3つのフェイズであるfragmentation,integration,differentiationを詳細に分析し、そのプロセスにおいてメタファーを用いる知識共有と知識創造がどのように行われたか、それにリーダーシップはどのような影響を与えたか、を明らかする。 本年度は、前年度に引き続き、文献レビューを進めながら、理論的モデルの構築に有用な既存のコンセプトやモデルを抽出した。並行して、1月にベトナムで一ヶ月のフィールドワークを実施し、日本とベトナムの国際合弁企業セメント会社の関係者にインタビューを行い、本社と工場を観察した。 文献レビューとデータ分析から得られた知見に基づいて、metaphoric intelligenceというコンセプトを創り出し、それが暗黙知であることを論じた論文を昨年7月に香港での国際学会で発表し、その後に、International Journal of Learningに投稿して、修正条件付きで採択された。また、昨年12月には、オーストラリアのアデレイドでの国際会議に、異文化知識経営におけるメタファーの役割についての論文を発表した。さらに、リーダーによるmetaphoric intelligenceの活用についての論文を書いて、Journal of Leadership Studiesに投稿し、現在査読中である。
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Research Products
(2 results)