2010 Fiscal Year Annual Research Report
自伝的記憶におけるレミニセンス・バンプの生起要因:ライフスクリプトと作業記憶
Project/Area Number |
09F09216
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
仲 真紀子 北海道大学, 大学院・文学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
JANSSEN Stephanus 北海道大学, 大学院・文学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 自伝的記憶 / レミニセンス・バンプ / ライフスクリプト / 加齢 |
Research Abstract |
本年度は,これまでの研究成果をまとめ,その成果を学術誌に投稿することを中心的に行った。目的とした3種類の研究(主観的時間,レミニセンス・バンプ,およびライフスクリプトの調査)の進行状況は以下の通りである。 (1)主観的時間の調査については,論文を書き上げ,実験の結果をまとめた。その結果を昨年11月に開催された第51回Psychonomic Societyで発表した。現在,論文は,雑誌Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognitionにおいて査読中である。 (2)北海道大学の槙洋一氏(専門研究員)との共同研究では,手がかり語法において,ニュートラルな手がかり語と情動的な手がかり語を用いた場合に引き出せる自伝的記憶の分布やその現象に関する論文をまとめた。現在論文は,雑誌Memoryにおいて査読中である。 (3)自伝的記憶の分布において,新近性効果を取り除くためのモデルに関する論文をまとめた。この論文については,現在,雑誌Behavior Research Methodsにおいて査読中である。 (4)ライフスクリプトの研究においては,日本のデータ収集に関する計画,準備を行い,予備調査を二度行った。予備調査の結果を得て,2011年度に入りすぐにでも,本調査を実施予定である。
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Research Products
(5 results)