2009 Fiscal Year Annual Research Report
北東アフリカ、アファープルームの地球化学的特徴:Hf-Li-B同位体比
Project/Area Number |
09F09234
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
新城 竜一 University of the Ryukyus, 理学部, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AGONAFIR D.M. 国立大学法人琉球大学, 理学部, 外国人特別研究員
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Keywords | マントル・プルーム / Hf同位体比 / 洪水玄武岩 |
Research Abstract |
漸新世のアファー・プルームの活動によって形成されたエチオピア高原の台地玄武岩と最近の噴出物について、それらの同位体比の特徴を明らかにし、プルーム成分の地球化学的特徴を検討するため、同高原北西部のBure地域からの玄武岩類についてHf同位体比を測定した。岩石からのHfの分離方法の開発から始め測定まで行った。それらの成果をまとめ学術誌へ投稿し受理された。アファー・プルームに関するHf同位体比の報告は本研究が初めてである。Hf同位体比は漸新世ソレアイトがεHf=4.79~15.71、漸新世アルカリ岩がεHf=5.45~10.85であった。これらの値はMORBとは異なり海洋島玄武岩の組成と類似している。ソレアイトのHf同位体比は、Nb/La、Ce/Pb等の地殻物質の混染作用の指標となる元素比と相関しており、地殻物質の影響を強く受けていることが分かった。また、これまでにMeshesha and Shinjo(2008)によってアファー・プルームで提案されている数種のプルーム端成分のうち、2つの端成分についてHf同位体組成を推定できた。C1成分がεHf=15-17、C2成分がεHf=5-9の組成を有する。
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