2011 Fiscal Year Annual Research Report
金属ナノ粒子固定化酸化インジウムスズ電極を用いた多対象イムノセンシング
Project/Area Number |
09F09245
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小山 宗孝 京都大学, 工学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AZIZ Md.Abdul 京都大学, 工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | ナノ材料 / 金属ナノ粒子 / 修飾電極 / センサー / 電気化学分析 / 酸化インジウムスズ / イムノセンシング / 電子移動反応 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続いて酸化インジウムスズ(ITO)電極表面への金ナノ粒子修飾について検討した。 これまでに検討した一槽一段階でアスコルビン酸を含む水溶液を加熱して大きさの揃った金ナノ粒子をITO基板表面に固定する方法や、パモ酸を還元剤及び保護剤として用いることにより一段階で金ナノ粒子を調製して機能修飾する方法に加えて、2-ナフトールを還元剤及び保護剤として用いることにより、球状金ナノ粒子とは異なる金ナノフィブリルが溶液内で調製でき、ITO表面に修飾できることを明らかにした。また、その電気化学特性についても検討した。 本研究では、ITO表面への金ナノ修飾において当初予期していた以上の展開が得られたために、結果としてその検討に全期間注力することとなった。また、任期の関係で本年度の実施期間は7カ月と限られていた。そのため、上記の方法で作製した基板を用いる電気化学イムノセンサーの構築については今後さらに検討を進めたいと考えている。 なお、金ナノ粒子修飾ITO電極については、インドとの共同研究でカーボンナノチューブの保持基板としての電気化学分析応用を検討した。その結果、作製した電極の高い触媒特性を利用すると、パラセタモールとエピネフィリンの同時定量分析が可能であることがわかった。 また、アルミニウムをドープした酸化亜鉛表面に一定の大きさの金ナノ粒子を固定した場合の非線形光学特性に関しては、ポーランドとの共同研究で、ポンププローブ3次高調波測定を行い、異なった粒径の金ナノ粒子の表面プラズモンが非線形応答に及ぼす影響などについても明らかにした。
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Research Products
(3 results)