2009 Fiscal Year Annual Research Report
水熱法及び超臨界炭酸ガス中でのエレクトロスピニングによるナノバイオ複合材料の合成
Project/Area Number |
09F09302
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
佐々木 満 Kumamoto University, 大学院・自然科学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
WAHYUDIONO 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 静電紡糸 / ナノファイバー / 超臨界二酸化炭素 / ポリマー / ナノ複合体 / ナノ粒子 |
Research Abstract |
本研究では、新規な反応場、材料創製場として期待できる高圧下の超臨界流体を媒体としたエレクトロスピニングの科学を明らかにすることを最終目的とした。本年度は、医薬品添加物やドラッグデリバリーシステム用基材として期待されるペクチンやキトサンなどのナノファイバー化やナノ粒子化を効率的に実施するために、まず第一に、常温常圧水溶液中でのエレクトロスピング試験を実施し、ナノファイバー作製条件の策定を試みた。ステンレス針-コレクタプレート(アルミホイル)間距離8~20cm、印加電圧12~20kV、1~15wt%のペクチン/PVA混合溶液またはキトサン/PVA混合溶液の条件下でエレクトロスピニング試験を実施した結果、いずれも針-コレクタプレート間距離20cm、印加電圧12または15kVにおいて初期濃度10wt%混合溶液を用いることでほぼ均質な(ファイバー径250nm)ナノファイバーを得られることを見出した。 次に、超臨界流体のような高温高圧流体中でエレクトロスピニングを実施し得る超臨界流体エレクトロスピニング試験装置を作製した。次に、作製した装置を用いて、さまざまな溶媒密度における超臨界二酸化炭素中でのペクチンおよびbiopolymer-polysaccharides溶液を用いたエレクトロスピニング試験を実施し、ナノ粒子およびナノファイバーの作製条件の最適化を試みた。 次年度は、作製した超臨界流体エレクトロスピニング作製装置を利用した、各種biopolymersの水溶液からのナノファイバー化試験を種々の操作条件下で実施し、ビーズ形成を伴わない最適ナノファイバー作製条件を策定する予定である。
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Research Products
(6 results)