2011 Fiscal Year Annual Research Report
バイオマス循環のためのメタン発酵消化液の施用技術開発
Project/Area Number |
09F09333
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯田 訓久 京都大学, 農学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RYU Chanseok 京都大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | バイオマス / メタン発酵 / 精密農業 / リモートセンシング / 地理情報システム / 肥培管理 |
Research Abstract |
メタン発酵消化液(以下、液肥とよぶ)を施用した4つの圃場(品種:キヌヒカリ)を対象として、施用時期と施用方法の違いによる、イネの生育量、コメの収量及び食味の変動を調査した。これと合わせて、幼穂分化期と出穂期にはイネのハイパースペクトル画像を撮影すると同時に、化学分析によるイネの窒素保有量を測定してPLS回帰分析でイネの窒素推定モデルを作成した。収穫直前にもハイパースペクトル画像の撮影を行い、玄米の食味推定モデルを作成した。 さらに、2011年度は異なる2つの品種(キヌヒカリとヒノヒカリ)と肥料で栽培した任意の圃場(化学肥料19圃場と液肥圃場47圃場)に関して、肥培管理情報、収量及び食味のデータを調査収集した。収集したデータは、地理情報システム(GIS)を用いて、データベースを作成し、肥培管理法の改善による収量と食味の向上の可能性を分析した。 本研究では、以上の調査実験で収集したデータを基に、液肥施用圃場と化学肥料施用圃場の食味と収量を比較することと、液肥の施用時期と施用量が食味と収量に与える影響を分析や、液肥施用圃場の土壌の物理性(粒度分布、作土深)や化学性(全窒素、無機態窒素)が食味と収量に与える影響を分析し、各圃場の情報を基にした液肥マニュアルの作成を試みた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
液肥の施用時期と施用量を変えて栽培した液肥施用圃場と慣行の化学肥料施用圃場の収穫した米の食味と収量を調査した。そして、液肥施用時期と施用量が与える食味と収量への影響を分析すると共に、液肥施用圃場の土壌の物理性(粒度分布、作土深)や化学性(全窒素、無機態窒素)が食味と収量に与える影響も分析した。その結果にもとづき、各圃場の情報を基にした液肥マニュアルの作成を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究課題は,平成23年10月末で終了しているため、特になし。
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Research Products
(9 results)