2010 Fiscal Year Annual Research Report
バイオマス循環のためのメタン発酵消化液の施用技術開発
Project/Area Number |
09F09333
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯田 訓久 京都大学, 農学研究科, 准教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
RYU Chanseok 京都大学, 農学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | メタン発酵消化液 / 施用時期と施用量 / 肥培管理指針 / リモートセンシング / ハイパースペクトルカメラ / 収量と品質のバランス |
Research Abstract |
京都府南丹市八木町では、地域の家畜糞尿や食品残渣のメタン発酵処理を通して、バイオマスエネルギーを得る取り組みを行っている。しかしながら、発酵後のメタン消化液の処理に莫大な費用がかかっており、これを低減するためにメタン消化液を液肥として利用拡大することが重要な課題となっている。 液肥と化学肥料を施用した各圃場の収量と食味を調査し、肥料の違いが収量や食味に与える影響を品種別に分析することで、液肥の水稲への利用可能性を検討した。また、液肥の施用量、施用時期が収量と食味に与える影響を分析するため、液肥の施用時期及び施用量を3つのグループに分け、各グループの収量と食味を比較することで、液肥の肥培管理指針を作成した。さらに、得られた結果と液肥利用の注意点とメリットを農家へ説明することで、液肥利用の拡大を試みた。 また、液肥を茶園の肥料として利用することを試みたが、液肥の成分が安定してないことと茶園に液肥を施用した事例が少ないこと等が問題となり、液肥の施用は行わなかった、しかし、農家の希望に合わせて、生育中の新芽の収量(乾物重)と品質(窒素濃度、カテキン含有量、アミノ酸含有量)をリモートセンシングにて推定した。地上部ハイパースペクトルカメラを用いて、生育中の新芽のみの反射率を計測し、生育中の乾物重、カテキン及びアミノ酸の含有量を推定することが可能であった。これらの結果から収量と品質のバランスが取れた適採適期を推定することが可能になると思われる。
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Research Products
(15 results)