2009 Fiscal Year Annual Research Report
リツキシマブ含有悪性リンパ腫治療中のB型肝炎ウイルス再活性化基礎・臨床的包括研究
Project/Area Number |
09F09355
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
田中 靖人 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AHMED ABD ELRAHEEM Abeer Abd-Elraheem ELKADY 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | エジプト / HBV / 再活性化 / 悪性リンパ腫 |
Research Abstract |
外国人特別研究員はエジプトにおいて、38例の血液疾患(悪性リンパ腫24例、急性リンパ性白血病4例、急性骨髄性白血病2例、慢性骨髄性白血病6例、多発性骨髄腫1例、巨赤芽球性貧血1例)患者から同意のもとに採血を行い、検体を採取、日本に持参した。 1.臨床データ:男/女=25/13、平均年齢41.6歳と比較的若年であった。治療、臨床検査データや予後については調査中である。 2.日本にて肝炎ウイルスマーカーを測定した結果、HCV抗体陽性12/38(31.6%)、HBs抗原陽性1/38(2.6%)、HBc抗体+HBs抗体陽性9/38(23.7%),HBc抗体陽性は8/38(21.1%)であった。8例についてはすべてのマーカーが陰性であった。現在、ウイルス遺伝子解析の準備を進めている。 3.エジプトアシュートがんセンターを中心としたコホートにおいて、高リスク群である血液疾患、特に悪性リンパ腫患者におけるHBV既往感染及び潜在性HBV感染の頻度を調査するために、引き続き、悪性リンパ腫患者などから検体を収集している。 4.エジプト国内の悪性リンパ腫患者などに対する移植やR-CHOPなどの全身化学療法に関する実態調査を、協力施設の協力により引き続き行っている。 5.当院を中心とした多施設共同研究でのデータと比較検討する予定である。
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Research Products
(1 results)