2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09606
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
SHERIF El Safty National Institute for Materials Science, 環境・エネルギー材料萌芽ラボ, 主幹研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NGUYEN Hoa Duc 独立行政法人物質・材料研究機構, 環境・エネルギー材料萌芽ラボ, 外国人特別研究員
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Keywords | 金属酸化物 / ナノワイヤー / 合成ナノワイヤー / ガスセンサー |
Research Abstract |
研究初期段階として、シンプルでダイレクトな金属酸化物(CuO,ZnO,SnO2,TiO2,WO3)からなるナノワイヤーの合成方法の開発に成功した。さらに、その方法を用いて、合成されたナノワイヤーの直径を容易に制御できること、生成物の収率を高められることも分かった。金属酸化物ナノワイヤーを合成する従来の方法では、高価な貴金属触媒(Au, Pt)を必要とする化学気相蒸着法(CVD法)が使用されていたが、この我々が開発した方法により、貴金属触媒を使用する必要性がなくなり、製品の価格を下げることが可能となった。さらに、合成ナノワイヤーは、酸化する温度によって純金属酸化物または合成金属酸化物、もしくは純金属酸化物と合成金属酸化物にもなることも判明した。合成された金属酸化物ナノワイヤーは、多孔質構造で表面粗度が高く、気体吸着のための多数の活性表面サイトにより、ガスセンサー応用への優れた対象となることは間違いない。 現在、異なるガスの種類(H2,NOx,CO,NH3,VOC,H2S)に対する金属酸化物ナノワイヤーの適用性を実験しており、求めるガスに対し適合する材料を発見することを目的としている。ナノワイヤー合成条件と作業温度の最適化により、超高感度および超高選択性を獲得することが見込まれている。 研究計画書にも記載したが、選択性、信頼性、簡易的な分析が可能な可視性のガスセンサーの開発はこれまで報告例がないばかりか、これまで研究に不都合とされてきた低精密性、反応時間にかかる長さ、温度依存性、シグナルノイズ、不安定性等を克服することで金属酸化物ナノワイヤーの構築と開発を目指し研究している。
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Research Products
(3 results)