2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本名古屋市と中国北京市における低酸素で持続可能な交通・空間都市計画
Project/Area Number |
09F09711
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 良嗣 Nagoya University, 大学院・環境学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MAI Xianmin 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 交通工学・国土計画 / 環境政策 / 公共交通 / 国際比較研究 |
Research Abstract |
高度経済成長と急激な都市化が進むことによって、北京市の公共交通に関する総合政策に対する系統的な研究を行い、改善するための提案が必要である。名古屋市は交通指向誘導型の開発に成功したモデルとして、すでに効率の高い公共交通システムおよびそれに適した政策を制定した。北京市と名古屋市の公共交通総合政策を比較することで、北京市の公共交通政策の核心的な問題を指摘し、将来北京市の持続可能な公共交通政策の制定に向け合理的な提案を出すことができる。本研究は発展途上国が持続可能な都市公共交通政策を制定する際に役立つものになる。 北京市と名古屋市の公共交通総合政策を比較することについて、主に背景研究、比較分析、政策提案の三部構成で行う。平成21年度の研究は主に背景研究、比較分析に重点をおき、データ収集及び政策調査研究、そして比較分析の枠組みを立てだ。 先ずは、北京市と名古屋市の巨視的な背景(社会、政治と経済体制)と専門的な背景(都市の計画体系)の両方の現状を比較し、過去50年間の北京市と名古屋市の都市計画と公共交通システムの発展過程を振りかえた。両都市の建設、関連する交通問題及び公共交通政策の相違点を指摘し、全体の比較研究の基礎をつくた。 後で、北京市と名古屋市の軌道交通、バス交通、自家用車交通、タクシー交通などの過去のデータを収集し、両都市が公共交通の発展を促進する各種の政策を調査研究し、そして政策の調査研究の中で政策実施の典型的な実例に対する収集と整理に特に力を入れた。特に、北京の地下鉄と自転車の共同システムに対する、北京で地下鉄駅の駐輪場について、アンケート調査を行った。 最後は、21年度では公共交通総合政策を分類し、各種の政策が公共交通に与える影響の評価方法を構築する。それを基礎とし、北京市と名古屋市の公共交通政策に関する比較分析の骨組みを作た。
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Research Products
(3 results)