2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09735
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Research Institution | Japan International Research Center for Agricultural Sciences |
Principal Investigator |
WISSUWA Matthias Japan International Research Center for Agricultural Sciences, 生産環境領域, 主任研究員
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
NARDI Pierfrancesco 独立行政法人国際農林水産業研究センター, 生産環境領域, 外国人特別研究員
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Keywords | 窒素肥料 / 硝化抑制物質 / 硝酸態窒素流亡 / バイオアッセイ法 / アンモニア酸化細菌 |
Research Abstract |
現在、窒素肥料の流出を軽減するための低コスト化技術として、作物の根から浸出される硝化抑制物質を用いる方法が有望視されている。そのため、イネにおける根の硝化抑制能を解明することが重要であると考えられる。イネから浸出されている硝化抑制物質による根圏土壌の微生物相の変化および硝酸態窒素流出と亜酸化窒素発生の抑制効果を明らかにすることにし、イネの根圏域における硝化抑制機能の解明を行った。また、土壌インキュベーションによって得た、イネ三系統のそれぞれの根からの浸出液に関する硝化抑制能を根圏土壌における微生物相の変化を定量化および遺伝子解析を行った。この研究に付随して、遺伝子組み換えアンモニア酸化細菌を用いたバイオアッセイ法を用いて硝化抑制活性を測定した。 なお、今年度は前年度に開発した土壌生物相定量法を用い、異なる硝化抑制能をもつイネ系統の根圏土壌における微生物相の変化をさらに評価し、土壌細菌においては難しいとされている遺伝子群のスクリーニング法の開発を行う予定である。このスクリーニング法を用いる事によってこれまで分かっていなかった根圏土壌における微生物の遺伝子の解明が期待される。 また、同イネ系統を用いて、発生する亜酸化窒素量の測定、その抑制効果の解明および硝酸態窒素流出の軽減効果を明らかにする。
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