2009 Fiscal Year Annual Research Report
分子と「オミックス」生物学的アプローチによる、単一神経細胞種からみた脳の可塑性の研究
Project/Area Number |
09F09745
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
CARNINCI Piero The Institute of Physical and Chemical Research, ゲノム機能研究チーム, チームリーダー
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SAXENA Alka 独立行政法人理化学研究所, ゲノム機能研究チーム, 外国人特別研究員
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Keywords | visual cortex plasticity / Rett Syndrome / MeCP2 / Foxg1 / Histone deacetylase inhibitors / Impaired synaptic plasticity / nanoCAGE / ChIP-sequencing |
Research Abstract |
我々は、1年目において、nanoCAGE法を使用して、可塑性が確立する発生過程における3つのタイムポイントでの錐体細胞の遺伝子発現を調べる提案を行った。このプロジェクトをより疾患治療に近づけるため、我々は、レット症候群のモデルマウス(Mecp2欠損マウス)とその野生型の視覚野を使用して、可塑性を調査することを決めた。最初の1年間では、抽出されたRNAの収量や品質を改善するため、抽出プロトコールの更なる改善を行った。現在、レット症候群の病態に関連する2つの遺伝子、MeCP2とFoxg1のターゲットを同定するために、野生型マウスの視覚野からのサンプルに対するクロマチン免疫沈降後シーケンスを、Solexa GAIIを用いて行っている。本研究は、ハーバードメディカルスクールのMichela Fagiolini博士との共同研究であり、そこから、マウスの視覚野サンプルが今週中には届くことになってる。本会計年度の終了前までには、そこから、nanoCAGEライブラリを調製する予定である。一方で、現在は、Foxg1、FoxJ1、FoxK1の発現レベルを、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤(VPA)で処理された一次視覚野のサンプルに対して、定量PCRと定量的なウエスタンブロットを使用して調べている。その結果、VPA処理サンプルにおいて、陰性対照コントロールと比べて、大幅なFoxg1、FoxJ1、FoxK1の発現レベルの上昇を確認している。
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Research Products
(1 results)