2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09746
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
渡邊 武 Kyoto University, 医学研究科, 特任教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TAN Jonathan Kah Hua 京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 人工脾臓 / 脾臓白脾髄 / ストローマ細胞 / 感染症 / 腫瘍免疫 / 再生医学 |
Research Abstract |
人工リンパ節構築の方法に従って、マウスの系において脾臓白皮髄の人工的構築をめざす。さらに、ヒト化マウスの系を用いて人型の人工リンパ節、脾臓白皮髄の構築のための基礎的研究を行う。ヒトの脾臓の自家移植(autoplant)は脾臓摘出患者に施行され部分的に免疫機能の回復が見られるが、その機能は不十分であり、マウスでは速やかに壊死に陥り機能しなくなる。本研究では体内で長期にわたり強い免疫機能を発揮できる脾臓類似のデバイスの開発をめざす。 脾臓内皮細胞ストローマ細胞の同定および新たな細胞株の樹立を行った。新生児(生後3日目)のマウスの脾臓から、ストローマ細胞を調整し、コラーゲンスポンジに付着させて腎皮膜下に移植してリンパ組織誘導能があるかどうかを調べたところ、中心動脈血管のまわりにB細胞領域、T細胞領域を持つ組織が形成された。生後8日目の脾臓ストローマ細胞では形成能はみられなくなった。そこで。生後3日目)のマウスの脾臓のストローマ細胞の長期培養を試みたところ、現在、VCAM-1+, ICAM-1+, LTbR+, IL-7+のストローマ様の細胞株が得られている。今後はさらにストローマ細胞株をコラーゲンスポンジに付着させて腎皮膜下に移植して脾臓組織誘導能があるかどうかを調べる。さらに樹状細胞を加えてリンパ組織構築能が上がるかどうかを検討する。また、免疫反応誘導能を持つかどうかを検討する。
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Research Products
(7 results)