2009 Fiscal Year Annual Research Report
メモリーT細胞の形成と機能維持及びクロマチン再構築の研究
Project/Area Number |
09F09747
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中山 俊憲 Chiba University, 大学院・医学研究院, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TUMES Damon 千葉大学, 大学院・医学研究院, 外国人特別研究員
|
Keywords | メモリーT細胞 / レトロウイルスベクター |
Research Abstract |
免疫記憶は獲得免疫の特徴の一つであり、主にT細胞とB細胞によって担われている。この免疫記憶のシステムは、感染防御やワクチン療法において必須の役割を担うとともに、慢性疾患の病態にも深く関わっている。しかしながら、免疫記憶がどのようにして長期間維持されるのかについては未だ不明な点が多く残されている。そこで本研究では、ヘルパーCD4T細胞記憶(メモリーTh細胞)をモデルに用い、その分化・維持に関わるマスター遺伝子を同定することを目的とする。将来的には、Th細胞免疫記憶の人為的な制御を可能とし、難治性炎症疾患の治療法開発につなげていきたいと考えている。 具体的には、ThPOKファミリー転写因子のメモリーTh細胞分化における役割解析、WNTシグナル経路によるメモリーTh細胞分化制御の分子機構解明の解析を目的として、研究を行う。 平成21年度は、下記の実験を行った。 (1)メモリーTh細胞において、発現が顕著に変化するThPOKファミリーの転写因子を同定した。同定した転写因子は、レトロウイルスベクターを用いて遺伝子導入/ノックダウンを行い、その機能について解析している。 (2)WNTシグナル下流で働く転写因子TCF7/LEF1に着目して、解析を行った。 (3)ROGノックアウトマウスでメモリーTh細胞の形成を調べた。正常に形成され得ることが分かった。
|
Research Products
(3 results)