2010 Fiscal Year Annual Research Report
メモリーT細胞の形成と機能維持及びクロマチン再構築の研究
Project/Area Number |
09F09747
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中山 俊憲 千葉大学, 大学院・学研究院, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TUMES Damon 千葉大学, 大学院・医学研究院, 外国人特別研究員
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Keywords | メモリーT細胞 / レトロウイルスベクター |
Research Abstract |
免疫記憶は獲得免疫の特徴の一つであり、主にT細胞とB細胞によって担われている。この免疫記憶のシステムは、感染防御やワクチン療法において必須の役割を担うとともに、慢性疾患の病態にも深く関わっている。しかしながら、免疫記憶がどのようにして長期間維持されるのかについては未だ不明な点が多く残されている。そこで本研究では、ヘルパーCD4T細胞記憶(メモリーTh細胞)をモデルに用い、その分化・維持に関わるマスター遺伝子を同定することを目的とする。将来的には、Th細胞免疫記憶の人為的な制御を可能とし、難治性炎症疾患の治療法開発につなげていきたいと考えている。 具体的には、以下の2つの項目の解析を目的としている。 (1)ThPOKファミリー転写因子とその制御因子のメモリーTh細胞分化における役割解析 (2)WNTシグナル経路によるメモリーTh細胞分化制御の分子機構解明 平成22年度は、(1)ThPOKファミリーの転写因子ROGについて、我々が以前樹立したROGノックアウトマウスのCD4T細胞を同系のマウスに移入後メモリー細胞の形成を解析したところ、大きな変化は認められなかった。一方、ポリコーム遺伝子のEZH2遺伝子がTh2細胞分化に関与していることが明らかになり、このマウスの記憶Th細胞の形成について解析している。 (2)WNTシグナル下流で働く転写因子TCF7/LEF1に着目して、メモリーTh細胞分化における役割について解析を進めているが、現在解析に必要な遺伝子操作マウスの繁殖中である。
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Research Products
(3 results)