2010 Fiscal Year Annual Research Report
食料の未来: 都市の持続可能な食料システムの国際展開協力への挑戦
Project/Area Number |
09F09779
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中島 秀人 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
MORENO-PENARANDA Raquel 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 学際的研究 / 自然資源管理 / 都市生物多様性 / 持続可能な農業 / 社会環境影響 / フィールド調査 / 農業生態学 / 持続可能性 |
Research Abstract |
前年度からの継続として、1)都市農業エコシステムの研究に取組み、新規プロジェクトとして、2)アジア太平洋地域における持続可能性の為のバイオ燃料、3)中城湾南部重油流出に関する環境・社会経済影響評価、4)都市開発型コベネフィットアプローチ、5)都市と生物多様性とガバナンス、6)石川県金沢市における生物多様性と文化の繋がりをスタートさせた。短期プロジェクトとして、7)生態系と生物多様性の経済、8)ユネスコ気候フロンティア、9)世界重要農業資産での実地調査やプロポーザル作成に関与した。 継続プロジェクトである1)都市農業エコシステムの研究では、今年度は日本有機農業研究会の協力の元に東京都足立区都市農業公園でのインタビューを行い、教育・余暇・直売の為に一般に開放された農業生態公園での生物多様性、管理実務、スペースの社会的活用に関してデータを収集。また、茨城県における「森・里・海」と呼ばれる地方イニシアチブに関する現地調査(インタビュー)を実施。本研究は、都市の生物多様性や都市農業のエコロジカルフットプリントの減少への貢献理解への一助となるものである。 代表的な新規プロジェクトとして、2)アジア太平洋地域における持続可能性の為のバイオ燃料の研究では、インドネシアとマレーシアの農村地域においてパーム油が人間の健康、生物多様性生態系サービスに与える地域影響に関する調査を行い、2011年出版の書籍の一部に研究成果が掲載され(図書の項参照)、3)中城湾南部重油流出に関する環境・社会経済影響評価ではUNU-IASの他のプログラムと中城の民間企業との共同研究を行い、5)都市と生物多様性とガバナンスでは、日本の複数の都市における都市農生態系管理に焦点を当てた都市と生物多様性に関する研究を進め、その成果をUNU-IAS政策報告書、雑誌論文や国際会議にて発表(雑誌論文・学会発表の項参照)、といった成果が得られた。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Cities and biodiversity : Perspectives and governance challenges for implementing the conventionon biological diversity (CBD) at the city level(都市と生物多様性:都市レベルでの生物多様性の協定履行に向けた展望とガバナンスの挑戦)
Author(s)
Puppim de Oliveira, J.A., Balaban, O., Doll, C., Moreno-Penaranda, R., Gasparatos, A., Iossifova, D., Suwa, A.
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Journal Title
Biological Conservation
Volume: In press
Peer Reviewed
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