2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09F09797
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
北村 一郎 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ORTOLANI Andrea 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 外国人特別研究員
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Keywords | 法学 / 契約法 / 比較法 / 社会科学 / 日本法 |
Research Abstract |
本調査研究の目的としては、日本および特定の外国の法制度における「契約」の事実上の法的な枠組みおよびその法社会学的な側面を、最新の理論を考慮し、理解することである。 市場経済の基礎である「契約」は、常に法学者の探求の対象とされてきた。契約についての典型的で古典的た法理によれば、契約とは自由な当事者間で締結された単発的な取引である。「単発的取引」という慨念は、当事者が完全に他人であり、その取引が完全に以前ないし以後の取引から別個のものである取引を指す。また、当事者間では関係が生じないように交渉は非常な短期的なものであり、取引は固定しており、柔軟に運用される余地はないとされる。これは、代表的であり、かつ古典的な契約法理のモデルに相当する契約である。 以前日本の契約法の暗黙的な要素、および外国法の契約法の哲学的起源の分析に専用された。 本研究は法学だけではなく,他の社会科学の分野,つまり社会学、認知科学、人類学、経済学の示唆を考慮しながら、社会科学の契約法理に対する反映を分析する目的とする。従って、その分野の資料を閲覧し、日本の社会的構造およびビジネス文化の特徴を分析された。 また、これからの研究は、以下のテーマを分析すると目的とする:a)日本法と外国法の実定法(民法典)の構造と内容の比較;b)契約解除の日本の判例の分析;c)社会科学の最新の理論と実績の下で、日本人の契約意識の再検討(単発的契約並びに関係的契約法理のもとで)。 20世紀後半に提示された単発的・関係的契約法理のダイアドを超え、それとは異なるアプローチを通して契約法を再考慮する。
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Research Products
(4 results)