2009 Fiscal Year Annual Research Report
セルロースナノファイバーの構造化に関する基礎的研究
Project/Area Number |
09F09803
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
矢野 浩之 Kyoto University, 生存圏研究所, 教授
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
DLOUHA Jana 京都大学, 生存圏研究所, 外国人特別研究員
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Keywords | セルロースナノファイバー / ポリビニルアルコール / 繊維強化 / ナノコンポジット / バイオミメティック / 透明性 |
Research Abstract |
セルロースナノファイバーが均一に分散し、かつマトリックスとの高い相互作用を有するナノコンポジットの調整を目的として、脱リグニンおよび脱ヘミセルロースを行った木粉をグラインダー処理して、幅10-20nmのセルロースナノファイバーを製造した。これをポリビニルアルコール水溶液中に撹拌により均一に分散させた後、シャーレに移し、温度・湿度をコントロールしたチャンバー内でフィルムキャスト法によりナノコンポジットフィルムを得た。温度・湿度を種々変化させて最適な水分除去条件を検討することで、高い透明性を示すフィルムを得ることができた。このことにより、ポリビニルアルコール中にセルロースナノファイバーが均一に分散したナノコンポジットを製造する条件が明らかとなった。このナノ材料について次年度から動的粘弾性や強度特性を評価すると共に、発泡条件の検討を行う。
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