2009 Fiscal Year Annual Research Report
心筋培養系での興奮波の制御:実験と理論両面からの研究
Project/Area Number |
09J00102
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
ホールニング M Kyoto University, 大学院・理学研究科, 特別研究員PD
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Keywords | 心臓細胞組織 / Eikonal公式 / 数値シミュレーション / 心臓のシステム / 心臓ペースメーカー / 電気刺激 |
Research Abstract |
1度の電気刺激で非興奮域から解放されるピン止め回転ラセン波の中で、心臓のシステムに焦点をあてた研究を終えた後[Horning et_al., PRE, 2009]、周期的な電気刺激で非興奮域から解放されるピン止め回転ラセン波の解放プロセスへの理論的な説明に焦点をあてた[Tanaka_et al., Chaos, 2009]。この研究で、数値シミュレーション・実験でのBelousov Zhabothinski反応・心臓細胞組織への効果の一般性が示された。メカニズムの初期段階の証明が可能であったが、より良いメカニズムの証明のために研究を続行した。これはすでに提出してある論文で、新しい電気刺激を使い、Eikonal公式を再解釈した興奮システムを使うことによって、このメカニズムが完全に説明可能であることが証明された。理論的に導いた公式は、数値シミュレーションと心臓細胞組織の実験で証明された。これらの結果から、移植可能な心臓ペースメーカー等を改善する道が開けた。この研究はPhysical_Review Eで認められており、それによって2010年九州大学で行われた第8回公開シンポジウム『マルチスケール操作によるシステム細胞工学』での招待講演を行うことができた。さらに、私はAlain Pumir教授(フランス)とValentin Krinski教授(ドイツ)と共同研究し、弱くピン止めされた回転ラセン波の論文を発表した[Pumir_et_al., PRE, 2010]。
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Research Products
(8 results)