2009 Fiscal Year Annual Research Report
日本における遠隔診療の空間特性-供給者と受容者の関係を中心として-
Project/Area Number |
09J00133
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
朴 秀京 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 遠隔医療 / 地域特性 / 供給者と受容者 / 大都市圏 / 都市圏の周辺部 / 地方圏 / 遠隔医療の地域性 |
Research Abstract |
本研究は遠隔医療を実施している地域特性を打ち明け、その地域に基づいた遠隔診療メカニズムの差異を調べることに意味がある。 【遠隔診療分布特性と類型化】全国的に遠隔診療を実施している病院を供給側と受容側で分けて、その分布特性を考察。 【地方の遠隔診療の特性】類型化の結果に基づき代表地域の遠隔診療メカニズムを調査し、そして各々遠隔診療のプロセスを供給者と受容者の関係を中心として提示。今年度の研究、地方の事例に当たる香川県の遠隔診療。 【遠隔診療の組織特性】医療不足地域の支援のため、地域医療の一環で遠隔診療が行われている。遠隔診療の供給者と受容者を担当している医療機関の以外に、医師会、県庁、遠隔診療の企業、遠隔診療の企業、遠隔診療に対する勉強会、フォーラムなどが遠隔診療の運営で関与している。 【遠隔診療の運営特性】専門医と医療機関の減少のため、医療機関相互の情報を遠隔診療で交換しており、専門医の診断を依頼している状況である。最近では、地域医療促進の意味で掛かり付にけとなる遠隔診療で代替しており、ジム、保険所、老人ホームなどでも使用者の特性を把握して、病気、利用集団などに従って、遠隔診療を実施している事例が増えている。 【遠隔診療を使っている利用(者)特性】香川県では3次医療圏を超える実験もあったが、県内でも十分な医療施設を備えているので、実際の依頼数が少ない。3次医療圏の内部では患者の希望、病気特性などを考慮して、遠隔医療の依頼を実施している。ただ、現時点の遠隔診療は、遠隔診療そのものが医療に影響を与えることより、医療の補助手段としての役割が大きく、専門医の人間関係(信頼関係)も重要である。
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Research Products
(3 results)