2009 Fiscal Year Annual Research Report
オーキシン輸送性ミヤコグサABC蛋白質の根粒形成への関与
Project/Area Number |
09J00170
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高梨 功次郎 Kyoto University, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | マメ科植物 / ABC蛋白質 / 共生窒素固定 |
Research Abstract |
・根粒形成時のLjABCB1の発現誘導を調べたところ、LjABCB1は根粒菌感染後数日で発現が誘導され、以後その発現が高いレベルで保たれることが分かった。さらにプロモーターGUSによる解析から、LjABCB1は成熟根粒の根粒菌感染領域で特異的に発現していることが認められた。このことからLjABCB1は成熟した根粒の維持、もしくは共生窒素固定による炭素化合物と窒素化合物の交換そのものに関与していることが示唆された。 ・根粒内の様々な細胞を集め、これらの細胞の生理的機能の解明を試みた。数種の細胞に関しては解析に必要な収量が得られたので、来年度はこれらの細胞の解析を行う予定である。 ・LjABCB1の発現をRNAiで抑制した株を作製した。自家交配を2回繰り返したものを用いて来年度より表現型の解析を行う。一方、LjABCB1の過剰発現体に関してはcDNA全長が、大腸菌内で非常に高頻度に変異が導入されるという大きな障害があり、本年度中の作製は出来なかった。 ・LjABCB1に変異が導入されたTILLINGラインをJohn Innes Centreから取り寄せて解析を行った。10ライン以上の表現型を観察したが、残念ながら根粒形成や共生窒素固定に異常のあるものは見いだせなかった。
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Research Products
(7 results)