2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト神経-筋骨格系の階層的標準モデルの構築・データベース化・動態シミュレーション
Project/Area Number |
09J00416
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鈴木 康之 Osaka University, 基礎工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | フィジオーム / データベース / データ記述様式 / 数理モデル / XML / 神経-筋骨格系 / 静止立位 / 重心動揺 |
Research Abstract |
本研究は,生体機能を表現する詳細で複雑な数理モデルの記述形式(insilicoML:以下ISMLと略記)を提案し,この形式で記述されたモデルおよび形態情報などのモデルに必要な周辺情報のデータベースを構築すること,ならびにこれらを取り扱う統合プラットフォームの開発を行うことにより,大規模で複雑なモデル開発を支援する環境の実現を目指す.またこのシステムを利用して,形状情報や神経伝達による情報の時間遅れを十分に考慮した,詳細なヒト神経-筋骨格系モデルを複数個系統的に構築し,ヒト静止立位およびその重心動揺をシミュレーションすることにより,ヒト静止立位姿勢維持の神経制御メカニズムの解明を目指す.平成21年度は,大規模なモデルを構築することが可能な枠組みの構築と高度化を行った.ISMLの記述形式を再考し,ISMLに記述することが可能な生命現象の領域を拡大した.これにより,時系列データを利用したシミュレーションを行うことが可能な枠組み,形状情報を利用したシミュレーションを行うことが可能な枠組み,ならびに時間遅れを伴う数理モデルのシミュレーションを行うことが可能な枠組みが構築された.またISMLの記述形式の変更に伴い,ISMLを取り扱うための統合プラットフォームの再開発を行った.この統合プラットフォームとともに,ISMLのモデルデータベース,形態情報のデータベース,および時系列データのデータベースが併設されてウェブ上に公開されている.これらの成果を,国内学会および国際学会にて報告した.
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] A platform for in silico modeling of physiological systems III2009
Author(s)
Suzuki Y, Asai Y, Oka H, Heien E, Urai T, Okamoto T, Yumikura Y, Tominaga K, Kido, Y, Nakanishi M, Hagihara K, Kurachi Y, Nomura T.
Organizer
31^<st> Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society
Place of Presentation
Minneapolis, Minnesota, USA
Year and Date
2009-09-04
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