2010 Fiscal Year Annual Research Report
光学技術を応用したマルチニューロン計測と神経回路網の機能解析
Project/Area Number |
09J00588
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
本蔵 直樹 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)
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Keywords | 神経科学 / 多光子励起顕微鏡 / 運動回路 / 光生物学 / in vivo imaging / チャネルロドプシン |
Research Abstract |
神経機能を理解するには、詳細な神経回路とその回路上にある神経細胞の発火様式を、出力と対応づけて明らかにする必要があると考えた。そこで、出力が明確に分かる系である、運動野から筋線維へ至る神経回路を調べる事とした。具体的には、一次運動野(M1)に適用し、腕の運動が起こった時の神経発火様式を、Ca^<2+>感受性色素を用いて記録する。次に、光刺激によってこの発火様式を模倣し、同じ出力、すなわち同じ運動パターンを引き起こせるか検証する。実際の神経発火を模倣した光刺激により、腕の運動が再現されることが確認されたが、その上運動を観察しながら、定量的に筋電図も記録することを試みているところである。現在、単一細胞レベルの詳細な運動地図を描き上げる段階に入りつつある。さらに単一神経細胞の発火を完全にコントロールすることを目的とするため、ChR2の発現を疎らになるような動物の作成を行っている。そのため本実験では、発現系をウイルスベクターに変え、発現細胞数を制御することを行っている。
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