2009 Fiscal Year Annual Research Report
パイロットの操縦分析評価手法の開発と操縦モデル構築に関する研究
Project/Area Number |
09J00703
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Research Institution | Electronic Navigation Research Institute |
Principal Investigator |
森 亮太 Electronic Navigation Research Institute, 航空交通管理領域, 研究員
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Keywords | ニューラルネットワーク / パイロット / 着陸 / フレア / デクラブ / 線形回帰モデル |
Research Abstract |
パイロットの着陸操縦をモデル化することにより、人間パイロットがどのような操縦を行っているのか、およびパイロット間や飛行環境間における操縦特性の違いを解明する。特に操縦が難しいとされる着陸直前のフレアやデクラブと呼ばれる特殊な操作については、ニューラルネットワークによりモデル化を行った。航空会社のパイロットの協力を仰ぎ、実際に横風時やウィンドシア時といった飛行が困難な環境下の操縦データをシミュレータで取得し、モデル構築・解析を通して、パイロットがどのような操縦を行っているかを解明した。パイロットへのヒアリングも同時に行い、操縦の特徴が意識的に行われたかどうかについても考察した。さらに、ベテランと新人パイロットでどのように操縦手法が違うかについても考察を行い、その内容について学会発表を予定している。また、着陸を成功するためには、それに至るアプローチの操縦も重要であるとのパイロットの認識から、アプローチ時の操縦についても新たにモデル化手法を提案した。アプローチ操縦は最終着陸操縦に比べて相対的に簡易な操縦を行っていると考えられるため、ニューラルネットワークより簡易でありモデル構築が容易である、複数のステージを持つ線形回帰モデルを採用し、そのモデルの妥当性の検証結果を学会にて報告を行った。また、風の条件を変えた場合や、複数回の操縦における操作の一貫性といった部分まで言及を行い、その内容について論文に投稿し、掲載決定となっている。
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Research Products
(3 results)