2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J01234
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
松本 大生 Kyoto University, 農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 自家不和合性 / SFB / S-RNase / バラ科サクラ属 |
Research Abstract |
バラ科サクラ属果樹の示す配偶体型自家不和合性においては、花柱側因子は細胞毒であるS-RNaseであり、花粉側因子はタンパク質分解に関与する分子種であるF-boxタンパク質(SFB)であることが遺伝的研究により明らかとなっている。本研究は両因子のタンパク質レベルでの機能調査を通じて、バラ科サクラ属における自己非自己認識機構を明らかにすることを目的としている。1.SCF^<SFB>の調査:F-boxタンパク質が標的タンパク質を分解誘導するためには、Skplを介しCullinlとscF複合体を形成する必要がある。花粉側因子がSCF複合体を形成するか調査するため、無細胞系により作出した各融合タンパク質を用いて、免疫共沈降によるSCF複合体の形成の調査を試みたが、現在まで成功に至っていない。2.SFB標的タンパク質候補の探索:(1)Yeasat 3 Hybrid screening:SFBとS-RNaseをベイトとして花粉タンパク質のスクリーニングを行ったが、有望なタンパク質候補は得られなかった。(2)プルダウンアッセイ:SFB標的タンパク質候補の探索、および組換えSFB-内生S-RNase間相互作用の調査にむけて、現在異種発現系による組換えSFBの可溶化発現について条件検討を進めている。3.S-RNase結合花粉タンパク質の探索:S-RNase部分配列をベイトとしたYeast 2 Hybrid法により花粉タンパク質のスクリーニングにより、いくつかのS-RNase結合タンパク質候補を単離した。
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Research Products
(2 results)