2009 Fiscal Year Annual Research Report
近紫外励起用インビジブルなナノ蛍光体の作製と特性評価
Project/Area Number |
09J01609
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
竹下 覚 Keio University, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ナノ蛍光体 / 波長変換 / 近紫外光 / ソルボサーマル合成 / 太陽電池 |
Research Abstract |
本年度は、(1)近紫外励起用赤色発光YVO_4:Bi^<3+>,Eu^<3+>ナノ蛍光体に関する研究成果の総括と、(2)近紫外励起用緑色発光ナノ蛍光体の新規合成法の開発と特性評価を実施した。(1)については、7件の国内学会発表、1件の国際会議発表、3件の学術論文の投稿を行った。このうちYVO_4:Bi^<3+>,Eu^<3+>ナノ蛍光体の合成法について、2件の国内学会および1件の国際会議発表を実施し、2件の学術論文を投稿した。YVO_4:Bi^<3+>,Eu^<3+>ナノ蛍光体を用いた透明な波長変換デバイスについて、1件の国内学会での成果発表を実施し、1件の学術論文を投稿した。この研究は高い評価を得ることができ、応用物理学会講演奨励賞を受賞し、第57回応用物理学関係連合講演会にて1件の受賞記念講演の機会を得た。このほか、YVO_4:Bi^<3+>,Eu^<3+>ナノ蛍光体の光耐久性向上に関する研究について1件の国内学会発表を、YVO_4:Bi^<3+>,Eu^<3+>ナノ蛍光体に関する研究のレビューに相当する内容で2件の国内学会発表を実施した。(2)については、近紫外光で励起でき緑色発光する蛍光体としてZn_2GeO_4:Mn^<2+>に着目し、ナノ粒子の作製方法を検討した。さまざまな湿式プロセスによる合成実験を実施したところ、水と有機溶媒の混合溶媒を利用したソルボサーマル法によってZn_2GeO_4:Mn^<2+>ナノ蛍光体を新規に作製することに成功した。作製したZn_2GeO_4:Mn^<2+>ナノ蛍光体について、粒子形態,結晶研性,組成,蛍光研性などの特性評価を行い、合成条件と各種特性との関連について検討した。以上の研究成果について、2件の国内学会発表を実施した。
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Research Products
(15 results)