2010 Fiscal Year Annual Research Report
近紫外励起用インビジブルなナノ蛍光体の作製と特性評価
Project/Area Number |
09J01609
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
竹下 覚 慶應義塾大学, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | ナノ蛍光体 / 波長変換 / 近紫外光 / 水熱合成 / 太陽電池 |
Research Abstract |
1.近紫外励起用赤色発光YVO_4:Bi^3+,Eu^3+ナノ蛍光体について (1)ナノ蛍光体の光耐久性向上のため、YVO_4:Bi^<3+>,Eu^<3+>+コアにシェル層を被覆したコア/シェルナノ粒子を作製し、シェルの材質や作製方法がナノ蛍光体の光耐久性・蛍光特性に与える影響について検討した。また、太陽電池用波長変換材料としての実用的な評価を行うため、太陽電池セル上にナノ蛍光体が分散した透明な波長変換膜を設置し、疑似太陽光を照射して発電特性を評価した。以上の成果について、それぞれ1件ずつ計2件の国内学会発表を実施した。 (2)前年度からの研究成果を総括するため、3件の国際会議発表と3件の国際会議論文の投稿(うち2件は現在査読中)、1件の学術論文の投稿を実施した。 2.近紫外励起用緑色発光Zn_2GeO_4:Mn^<2+>ナノ蛍光体について 前年度からの研究成果を総括するため、1件の国内学会発表と、1件の学術論文の投稿を実施した。 3.近紫外励起用青色発光ナノ蛍光体の新規合成について 近紫外光で励起でき、青色発光するナノ蛍光体の新規合成法を検討した。いくつかの蛍光体系について予備実験を行った結果、最も適した蛍光体系としてYBO_3:Ce^<3+>を選択し、ナノ粒子の作製方法を探究した。さまざまな湿式プロセスによる合成実験を実施したところ、水熱合成法によってYBO_3:Ce^<3+>を作製することに成功した。作製したYBO_3:Ce^<3+>蛍光体について、合成条件が粒子形態、結晶特性、組成、蛍光特性などに与える影響について評価し、蛍光強度を決める因子について考察した。以上の研究成果について、1件の国内学会発表を実施した。
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