2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J01764
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
林 佑樹 名古屋大学, 情報科学研究科, 特別研究員(DC1)
|
Keywords | 円卓場インタフェース / アウェアネス支援 / CSCL / 貢献への気づき |
Research Abstract |
本研究の目的は,情報ネットワークを介した同期的な協調学習時の対話を支援するためのインタフェースを提案することである.対話を活性化させることで学びの機会を促進し,学習内容に特化した様々な仕組みへと応用できる対話インタフェースを実現することを目指している.本年度は,より多くの学習課題や他者に役立つ発言への動機付けを高めることを狙いとして,これまで構築してきた円卓場インタフェースに「貢献への気づき」を表出するための手法を提案・評価した. 協調学習時の議論では,自身の発言内容が仲間の知識理解に貢献していることに気づくことで,学習への参加意識が向上し,より多くの学習課題や他者に役立つ発言への動機付けが高まると考えられる.本研究では,参加意識が高まる状況として,参加者自身の発言が他者のノートに参照される動作(発言参照動作)に着目した.インタフェースでは,リアルタイムな議論時に発生する発言参照動作を「即時的な貢献への気づき」とし,発言の被参照者から参照者の位置まで光球が移動する.また,参照発言の編集テキストに含まれるキーワード情報から,その貢献度を計算し,各話題について,誰が,どれほど有益な発言をしてきたかを「包括的な貢献への気づき」として可視化ウィンドウに表示する.評価実験では,自身の発言参照動作に気づくことで,参照時点の話題に関する発言への動機づけに役立つことが示された.また,貢献発言の可視化ウィンドウから議論全体を通した参加者の貢献に気づくことで,議論における参加者や話題を考慮した発言を誘発できたことを確認した.
|
Research Products
(5 results)