2009 Fiscal Year Annual Research Report
感覚統合の神経基盤と応用モデル:心理・生物・工学的アプローチによる多角的検討
Project/Area Number |
09J02075
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
金山 範明 The University of Tokyo, 情報学環, 特別研究員(PD)
|
Keywords | 脳波 / 感覚統合 / 視覚 / 触角 |
Research Abstract |
これまで申請者は,感覚統合による身体定位の遅延と錯覚に関連する脳活動の特定を行ってきた.今後の研究として第一に,生理心理学的観点から,各脳活動が,能動的な処理と刺激誘発的な処理のどちらに,より影響を受けるのか検討する.また,さらに生物学的な観点から,どのような神経伝達物質がそうした脳活動を支えているのかを検討すべく,遺伝子多型と脳活動の関連を検討する.第一に既に行った研究の発表として,遺伝子型との関連性を10th International multisensory research forumにて発表し,海外の研究者たちと議論をした.また以前留学していたTrento UniversityのDr.Pavaniと連絡をとり,行った能動的な処理が感覚統合に与える影響に関する実験の論文を執筆し投稿中である.感覚統合における刺激誘発的な調節に関する実験を行うために,実験装置を作成しているが,これもTrento UniversityのDr.Pavaniの研究室の技術者と協議を行い,適切な実験デバイスの作成に成功した.また既に取得したデータの解析を行うために,解析プログラムを作成した.上記のように,実験・解析を行う環境を整え,実際に予備実験を行っている.
|
Research Products
(5 results)