2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
09J02420
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
仲野 瞬 Kyoto University, エネルギー科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | RNA-ペプチド複合体 / 人工酵素 / 遷移状態アナログ / in vitroセレクション / リセプター |
Research Abstract |
本研究では、RNA-ペプチド複合体(RNP)を基本骨格に用いRNAサブユニットに基質結合場、ペプチドサブユニットに遷移状態アナログ結合場を段階的に作製し、基質、遷移状態アナログ、生成物に対する親和性を制御することによって、酵素反応機構に準じた性質を有するリセプター酵素の作製を目指す。基質に弱く結合し、遷移状態アナログには最安定で結合し、生成物には親和性を示さないリセプターの作製ができれば、天然に匹敵する活性を有する酵素を作製できると期待できる。まず、第一段階機能化として基本骨格とするRev-RRE複合体のRNAサブユニットに標的基質であるグリシルリン酸化チロシン(GpY)に対する結合場を作製することを目指した。in vitroセレクション法の適用により作製されたGpY結合性RNPリセプターは平衡解離定数KD=73μMでGpYと結合し、GpYのリン酸化チロシン部位を特異的に認識した。続いて、第二段階機能化に用いるGpY加水分解遷移状態アナログの合成を行った。Z-aminomethyl phosphonateとO-(dimethylphospho)-L-tyrosine amideを用い、ペプチド結合加水分解遷移状態における正四面体構造をとるphosphonamidate結合の形成条件を検討した。塩化チオニルによる縮合を行ったところ収率3-5%で目的とする遷移状態アナログの前駆体を得た。今後、保護基の脱保護条件の検討ならびに縮合条件の更なる検討を行う。また、ATP結合性RNPリセプターに対するNMR測定、二次構造解析による構造情報の取得を行い人工酵素作製に向けたより合理的な設計の指針を得る。
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[Journal Article] An In Vitro Fluorescent Sensor Reveals Intracellular Ins(1,3,4,5)P(4)Dynamics in Single Cells2009
Author(s)
Sakaguchi R., Tainaka K., Shimada N., Nakano S., Inoue M., Kiyonaka S., Mori Y., Morii T.
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Journal Title
Angew.Chem.Int Ed.Engl. 49
Pages: 2150-2153
Peer Reviewed
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