2009 Fiscal Year Annual Research Report
選挙レトリックと国家像形成-米国初期大統領テレビ討論を事例として-
Project/Area Number |
09J02598
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
松本 明日香 University of Tsukuba, 大学院・人文社会科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Keywords | 選挙レトリック / 米国大統領選挙 / 大統領テレビ討論 / ケネディ / ニクソン / カーター / フォード |
Research Abstract |
本年度は、(I)1976年米国大統領選挙に関する史料分析と(II)分析手法の精緻化をはかった。 (I)1976年米国大統領選挙に関する史料分析 まず、1976年米国大統領選挙に関して、米国ワシントンD.C.に所在する公文書館で外交文書を中心に収集した。分析結果の一部を『比較政治学会』において「公開討論会と秘密外交の相克-1976年第2回米国大統領テレビ討論会-」と題し発表を行った。他GPで行ったスロベニアでの国際会議報告文書を英文冊子に掲載された(2010年3月)。 併せて関連するゼミ、研究会、シンポジウムに参加した。学内では受け入れ教官の松岡完教授のゼミや国際政治学のゼミで研究報告をし、ご指導ご鞭撻いただいた。鈴木創先生のゼミでアメリカの政策過程、宮本陽一郎教授のゼミで対抗文化と公民権運動の分析を進めた。外部の研究会やシンポジウムとしては『アメリカ政治研究会』「アメリカのソフト・パワーを考える」,(2009年12月19日)で文化外交に関して、主催:国際大学研究所、協力:米日財団、後援:国際文化会館のシンポジウム「オバマ政権の外交政策」(2010年1月22日)で外交の現代的意義を吟味した。 (II)分析手法の精緻化 政治スピーチの分析手法を吟味し、『日本コミュニケーション学会』,(2009年6月27日)において「形成されるナショナル・イメージー米国大統領テレビ討論会における音声、映像、作成資料-」と題し口頭発表を行った。 また関連する研究会、シンポジウムにも参加して知識を深めた。『電子情報通信学会ヴァーバル・ノンヴァーバル・コミュニケーション研究会(VNV)』(2010年3月5日、国立情報学研究所)では、コーパスの現状や、マルチモーダルコミュニケーション実験、『社会言語学会』(2010年3月14日、慶応義塾大学)では応用、『NHK放送文化研究所』(2010年3月15日、16日、千代田放送会館)では演出に関する報告を拝聴し議論を深めた。
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Research Products
(4 results)